5月21日(水)晴
様々なものの価格が上がり続け、今までと同じことを続けることは出来なくなっています。
商売として物価高に対してできることはいくつかあります。質を落として安い物にする。量を減らす。ロスを減らす。効率を上げる。などなど。カフェハンズとして、最初の2つは論外と思っています。
三つ目のロスを減らすことは積極的に行っています。需要予測の精度を高めること。焙煎豆は鮮度とロスの究極のバランスを目標に日々焙煎する銘柄と量を細かく吟味しています。そして、ランチの場合、お客様の残したものを分析し、そのメニューや素材は使うのをやめるようにしています。また、量が多くて残す方には、ごはんの量やポテトの量などを伺っています。そんなこともあり、ランチの廃棄ロスは限りなく0に近くなっています。食品ロスの問題も解決でき一石二鳥となっています。
そして、産直仕入れをするようになってから、量によるコストダウンもそうですが、農家さんからの指南で工夫できるメニューや味に影響のないわけあり品などを織り交ぜ利益を確保しています。
10年くらい前に、飛び込み営業でコンサルを名乗る人から提案がありました。コーヒーのロスでつくるスイーツの提案でした。一見いいように感じましたが、中身を見ると味は二の次で捨てるものでつくるので安さで売る提案でした。実際にその人が作ってきたサンプルを試食しましたが、やはり出せるものではありませんでした。その人には、大事なものが欠けているといって商談は終わりにしました。こちらが言っていることにピンと来ていなかったようで、商談を進めなくてよかったと思っています。
営業を続けていると様々な困難に遭い、対策を強いられます。しかし、ブレてはいけないものが、「どこを見るか」です。自身のことだけ見ていれば、そのコンサルの提案を採用したかもしれません。しかし、お客様が満足しなければ、永いお付き合いはできません。結局お店の信用が落ちていき、商売を畳むという結果にもなりかねません。味、品質、価格でお客様の方を向いた営業を続けたいと思っています。それが経営を続けることにつながり、最終的には自分たちのためになることだと思っています。
明日もお休みです。どうぞよろしくお願いいたします。
2025-05-21 17:49