8月29日(木)雨
先日新聞記事で、アサヒビールのスーパードライのマーケティングについて興味深い内容がありました。
スーパードライといえば、昭和から続くビールのトップブランドであり、アサヒビールの主力商品。ビール市場は新商品が濫立し、出てはなくなる厳しい世界。その中で、王者に君臨し続けるのは相応のパワーがかかっていると思われます。
CMやプロモーションは継続しつつ、ただ単にコストをかけているというわけではないようです。商品の味には絶対の自信もあるものの、細かい改良を重ねているようです。
そして、プロモーションで重きを置いているのは、消費者接点とその体験だそうです。特に若年層では飲酒をしない人も少なくないですし、量も多くない。そんな背景をもとに、様々な体験型のプロモーションをしかけているようです。
期間限定の「スーパードライイマーシブエクスペリエンス」という施設は、製造ラインの中を自身が流れるような没入型の映像体験後にビールを飲む場所のようで、若い人にうけているようです。ただ、冷えたスーパードライを飲ませるのではなく、体験とセットにすることでロイヤルティが格段に上がる効果があります。
その他にも、数年前のラグビーワールドカップやバスケットのスポンサーなど、感動の観戦体験と飲酒をセットにすることも大事にしているようです。
口にするものですから、「美味しい」は絶対ですが、体験というスパイスを加えることで格段に消費者のロイヤルティを高めることができます。
この考え方は規模が小さくても同じと思い、大事にしたいことのひとつと思っています。
明日までお休みです。どうぞよろしくお願いいたします。
2024-08-29 17:10