ミルクとコーヒー
1月6日(土)晴
コーヒー専門店というと敷居が高く感じる方も少なくないようです。「ミルク入れたらだめですよね。」という方もたまにいらっしゃいます。「いえごお好みでお入れください。」とおこたえすると、表情が緩やかになります。
専門店のイメージは様々ですが、私の考えるコーヒー専門店は、コーヒーを愉しむためのこだわりをもったお店であって、愉しむことの中に、ミルクと愉しむことも含まれると思っています。そして、コーヒーに関してどこまでも奥行きのあるお店であるべきだと考えています。ここではこのお話はこれくらいにして、ミルクに関しては少し考えることがあります。
はじめてカフェハンズを訪れた方に、「ミルクお付けしますか?」と伺うと欲しいと答える方が約半数いらっしゃいます。しかし、帰りに「ミルク入れなくても美味しく飲めました。」とか「ミルク入れずにはじめて飲めました。」とコメントされる方も少なくありません。
多くの方が、コーヒーは心地よい苦味ではなく、きつい苦味をもった飲み物でミルクや砂糖を入れてなくては飲めないと思っているようです。もちろん嗜好品ですので、苦味を特徴にしたコーヒーもあります。しかし、雑味や劣化したエグミをもったコーヒーは誰も望まないと思います。なので、丁寧なハンドピックと芯まで火を通した適正な焙煎と鮮度管理、そして丁寧な抽出が私の使命だと思っています。明日もその使命をしっかり全うしたいと思います。