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アイリッシュコーヒー

7月8日(木)晴

今日は定休日。何かネタがないかと考えましたが、先日年配の常連さんから質問があった「コーヒーにお酒を入れた飲み方はないのかね?」のときに、お答えしたアイリッシュコーヒーについてお話したいと思います。暑いこの時期ですが、寒いときに飲むアイリッシュコーヒーの誕生の話で少しだけ涼んでみてください。

アイリッシュコーヒーは、多くのアイリッシュ・ドリンクと同じように、冷たくてさわやかなアイルランドの水から生れました。1930年代から40年代にかけて、アイルランドの南西部の港町、フォインズ (Foynes) はアメリカ合衆国とヨーロッパの間の広大な大西洋を、18時間に及ぶ旅客用の飛行艇による、がたがた揺れ、寒い長旅の、乗り換え地でした。1942年のある日、乗客が長旅と、飛行艇からターミナル・レストランまでのボートに乗った後、しばしば体が冷え、疲れきっているのに気付いた、ブレンダン・オリーガンが率いるスタッフとシェフのジョー・シェリダンは、心を温め、元気を出させるアイリッシュらしい手を加えたドリンクを考え出しました。ある話では、一人の乗客が尋ねたそうです。「これはブラジルのコーヒーですか。」 ジョー・シェリダンは答えて、「いいえ、アイルランドのコーヒーです。」 かくしてアイリッシュ・コーヒーが生れました。そのユニークな味は世界に広まり、特にアメリカで広まりました。

1952年ジョー・シェリダンはサンフランシスコのブエナ・ヴィスタ・カフェに訪れて最初のアイリッシュコーヒーをアメリカに紹介しました。今ではブエナ・ヴィスタ・カフェのアイリッシュコーヒーは世界的に有名になり、毎日この地上でどこよりもアイリッシュコーヒーを売る場所になりました。ジョー・シェリダンを称えて、現在アイルランド南西部への玄関となった、シャノン国際空港にあるジョー・シェリダン・カフェには記念プレートがあります。毎年夏にはフォインズの人たちは、「アイリッシュ・コーヒー・フェスティバル」 として、パレードや、お祭り、トラディショナル・アイリッシュ・ミュージックや「ワールド・アイリッシュコーヒー・チャンピオンシップ」 を楽しみます。フレンドリーでなおかつ真剣勝負であるこのコンテストでは、「ワールド・アイリッシュコーヒー・メイキング・チャンピオン」 のタイトルをかけて世界中のあちこちからウエイター、ウェイトレス、バーテンダーが参加します。世界中のアイリッシュコーヒーを愛する人たちへ、アイリッシュコーヒーが笑顔を運び、心を温めてくれることを祈って、Slainte [スロンチャ] -アイルランド語で「乾杯」。アイリッシュコーヒーのレシピは以下のとおり。
  1. まずはグラス。耐熱グラスをご用意してください。
  2. 淹れたてのホッとコーヒーを用意します。
  3. 砂糖をティースプーン2杯を入れます。ブラウンシュガーが色や香が良いのでベストですが、普通の砂糖でも大丈夫です。
  4. アイリッシュウイスキー (Jameson、Paddy、Powers Gold Label、Bushmills、など) を大さじ2、3杯入れます。好みによりますが普通2、3杯が適当です。
  5. 75%ほどまでお湯を注ぎ、お湯を注ぎながらスプーンでかき回します。
  6. ホイップクリームをコーヒーの上にゆっくり乗せます。スプーンを使ってコーヒーの上に浮かぶように入れます。クリームが新鮮なほど良いです。クリームはかき回して混ぜないで下さいアイリッシュコーヒーのユニークな味は新鮮なクリームの上からコーヒーを少しずつ飲むのがベストです。
  7. 1、2分、グラスが冷めるのを待ちます。手を火傷しないで楽しめるようにペーパーナプキンをグラスにきれいに添えます。

                                  (資料出所:INJ)

自家製のアイリッシュコーヒー、ご自宅でつくってみてはいかがですか。

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