救われた本
2月15日(木)晴
今度の5月9日で開店10周年を迎えます。長いような短いような、でも充実していた10年でした。
開店間もない頃からご贔屓にしてくださる方も多く、大変多くの方に支えられたことに感謝しています。そんな方々に応えるため、日々精進してもっといい店になれるよう頑張りたいと思っています。
先日事務所を整理しいたら、開店間もない頃に買った本がいくつか出てきました。集客を上げるための本が多く、集客にはとても苦労したことが思い出されます。(もちろん今も苦労は続いています。)
そんな本の中に「崖っぷちの資金繰り」というタイトルの本があります。確か5年目くらいに買った本で、今だから話せますが、そのときは2階を大家さんに返す話もしたくらい。結局その話は白紙になりましたが、返さずに済んでよかったと思っています。もし返していたら、1階の3畳の事務所に妻と二人生活していたのですから、おそらく続けられなかったと思います。
その本の内容自体は、資金繰りに対するウルトラCが書いてあったわけではなかったでのすが、「絶対に首をくくるようなことはしない。きちんと誠意をもって清算(破産)をすれば、再起ができる。成功した経営者にもそういう経験をした人が少なくない」という主旨のこと書かれていましたので、とても気持ちが楽になりました。
暗く考えても結果は好転するわけでもないですし、むしろ気持ちも落ちてゆき悪い方向に行くばかり。植木等ではないですが「そのうち何とかなーるだろー」という開き直りの気持ちを持ちつつ、前向きに今できることを精一杯やることが明日に繋がるのだとこの10年で実感しています。いいときもあればよくないときもあるのが商売。一喜一憂せず、明日も頑張ります。